会社のGoogleビジネスプロフィールの管理者が分からないときは、Googleに申請する前に、社内と制作会社をあたるのが先です。

わたしは担当2年目の夏に、営業の人から「お盆の休業日をGoogleにも出しておいて」と言われました。

会社名で検索すると、住所と電話番号の入った枠はちゃんと出ます。
でも、自分のアカウントではどこも直せませんでした。

社内で聞いても誰も知らず、制作会社からは「うちでは作っていないです」と返ってきました。

結局、休業日を出せたのは2週間後です。
そのあいだに調べたことを、やった順番に書いていきます。

まず、会社名で検索して今どう見えているかを確かめる

最初にやったのは、自分のスマートフォンで会社名を検索することでした。

お客さんが実際に見ている画面に近いのは、パソコンよりスマートフォンの方です。

検索結果の上や右側に、住所と電話番号と地図が入った枠が出ることがあります。
これがGoogleビジネスプロフィール(Googleマップや検索結果に出てくる会社情報のこと。以前はGoogleマイビジネスという名前でした)です。

見るのは次の3つだけで十分でした。

  • そもそも枠が出るかどうか
  • 出ているなら、住所と電話番号と営業時間が合っているか
  • 会社のGoogleアカウントでログインした状態にしたとき、編集用の表示が出るか

3つめが分かりにくいところです。

ビジネス情報を編集するには、そのプロフィールに紐づいているGoogleアカウントでログインしている必要があります。
編集の表示が出ないなら、いま使っているアカウントに権限がない、ということです。

誰かが別のアカウントで管理している、ということです。

「誰も管理していない」を切り分ける

同じ「誰も管理していない」でも、中身は分かれます。
わたしは最初これを混ぜて考えていたので、調べる方向がぶれました。

いま見えている状態起きていること次にやること
枠そのものが出ない登録されていない新しく登録する
枠は出るが、自分のアカウントで編集できない社外か、社内の別の誰かが管理している持っている人を探す
枠は出るが、情報が古いまま何年も止まっている登録だけあって、オーナー確認が終わっていない可能性がある確認の手続きから始める

正直に書くと、2つめと3つめは見ただけでは区別がつきませんでした。

Googleのヘルプには、オーナー確認が済むまではビジネス名や営業時間の編集ができない、と書かれています。
確認が終わっていない登録は、外から見ると2つめとよく似た見え方になります。

見分けがつかないうちは、2つめだと思って進めて構わないと思っています。
探しても持ち主が出てこなければ、3つめだったと分かります。

オーナー確認そのものの手順は長くなるので、別の記事で扱います。

Googleに申請する前に、社内と制作会社をあたる

Googleに権限をリクエストする方法もありますが、時間がかかります。
社内で見つかるなら、その方が早いです。

わたしが聞いて回った順番はこうでした。

  • 総務と経理。Google関連の請求があるかどうかだけ確認する
  • 営業。お客さんに「地図を見て来た」と言われたことがないか
  • 社長。昔、知り合いの業者に頼んだ記憶がないか
  • 制作会社。自社サイトを作った会社が、ついでに登録していることがある
  • 広告やMEOの業者。過去に単発で頼んだ会社が持っている場合がある

うちで当たりが出たのは3番目でした。
3年前に辞めた前任者が、個人のGmailアドレスで登録していたのです。

社長が「そういえば、あの人がスマホでやっていた気がする」と言い出して、そこから分かりました。
書類には何も残っていません。

制作会社に聞くときは、「御社で弊社のGoogleビジネスプロフィールを登録・管理していますか。もし管理していない場合、心当たりがあれば教えてください」と書いて送りました。
専門的な聞き方をする必要はなくて、これで話は通じます。

退職者の個人アカウントが持ち主だった場合、本人に連絡が取れるならそれが一番早い道です。
連絡がつかなければ、次の手順に進みます。

他の誰かが管理しているなら、アクセス権限をリクエストする

持ち主が分からない、または連絡が取れない場合は、Googleを通してリクエストを出せます。
ヘルプによると、流れはこうです。

  • business.google.com/add にアクセスして、ビジネスの名前と住所を入力する
  • 表示された一覧から自社を選ぶ
  • 他のユーザーが管理している旨の案内が出たら「アクセス権限をリクエスト」を選ぶ
  • フォームに必要事項を入力して送る

ここで大事なのは、どのGoogleアカウントでログインした状態で申請するかです。

自分の個人アカウントで出してしまうと、権限を取り戻せたときに、今度は自分の個人アカウントが持ち主になります。
それでは前任者と同じことを繰り返すだけです。

会社で管理しているGoogleアカウントを先に用意してから、そのアカウントで申請してください。
わたしはここを確認せずに進めそうになって、途中で止めました。

3日待ってから、次に進む

リクエストを送ると、いまのオーナー(うちの場合は前任者の個人アドレス)に通知が届きます。
現在のオーナーは3日以内に返信する必要がある、とGoogleのヘルプには書かれています。

そのあとの分かれ方は次のとおりです。

  • 承認された場合、承認のメールが届いて、プロフィールを管理できるようになる
  • 拒否された場合、拒否のメールが届く。ただし情報の修正を提案することはでき、決定に対して再審査を求めることもできる
  • 3日経っても返信がない場合、こちらがオーナー申請に進める場合がある

3つめは必ず通るわけではありません。
ヘルプにも、プロフィールの申請は常にできるわけではないと書かれています。

うちは返信がないまま3日が過ぎて、そこからオーナー確認の手続きに入りました。
確認の方法は電話やメール、郵送のハガキ、動画など複数あって、どれが出てくるかはビジネスによって変わります。

郵送のハガキだと届くまでに2週間ほどかかることがあります。
審査にも数営業日かかるので、「今日中に直したい」には間に合いません。

営業に「お盆までに間に合いません」と伝えたのはこの時点です。
最初から期間を読めていれば、もっと早く言えました。

取り戻したあと、同じことが起きない形にしておく

管理できるようになったら、同じ状態に戻さないための作業をしておきます。

  • 会社で管理しているアカウントを、メインのオーナーにしておく
  • 個人のアカウントをオーナーのままにしない
  • 制作会社や外部の業者に入ってもらうなら、オーナーではなく管理者として招待する
  • 設定の「ユーザーとアクセス権」を開いて、知らないアカウントが残っていないか見る

オーナーと管理者では、できることが違います。
ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除ができるのはオーナーだけです。

オーナーは複数設定できますが、メインのオーナーになれるのは1人だけ、という決まりもあります。

そして、どのアカウントで管理しているかを紙に書き残してください。
担当になった最初の週に会社の持ち物を書き出す話を別の記事に書きましたが、Googleビジネスプロフィールもその一覧に入れる項目です。

アカウントのメールアドレスと、誰が鍵を持っているか。
その2行があれば、次の担当者は2週間を使わずに済みます。

なお、権限を取り戻したあとに、住所や営業時間が知らないうちに書き換わっていることがあります。
これは別の理由で起きるので、その話はまた別の記事で書きます。

まとめ

管理者が分からないときは、Googleに申請する前に社内と制作会社をあたる。
それでも出てこなければ、会社のアカウントでアクセス権限をリクエストする。

やることを1つに絞るなら、申請に使うGoogleアカウントを先に決めることだと思っています。

ここを個人のアカウントのまま進めると、権限は戻っても、数年後にまた同じ状態になります。

わたしは休業日ひとつ出すのに2週間かかりました。
同じ場所で止まっている方は、「どのアカウントで持つか」を決めてから動き出すのがいいと思います。