ロックアウトシステム

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ロックアウトシステム

ロックアウトとは・・・
作業者一人ひとりが、機械や装置に供給されるエネルギー(動力)源を、遮断もしくは遮断し続けること。
エネルギー源を遮断し続けるために、動力源のスイッチ、バルブ、レバーなどを操作できないように施錠します。
施錠するために錠(パドロック)、掛け金(ハスプ)、カバー(治具)などを使います。

ロックアウトシステム付き扉セット
安全柵内にある機械設備などの保守点検作業を安全に実施するため、安全柵扉のインターロックプラブに対するロックアウトを「見える化」しました。

他者の誤操作による事故を防ぐために

事例1
ベルトコンベアの修理作業で、スイッチを切って調整をしていたら、修理が終わったと勘違いした別の作業者がスイッチを入れてしまい、動き始めたコンベアに手を巻き込まれそうになった。
事例2
作業者2人で、機械設備を点検。
点検終了後、1人が見あたらず、大声で呼んだが返事がない。
既に設備を離れたと判断しスイッチを入れた。
直後、見あたらなかった1人が設備へ工具を取りに戻っているのを発見。急いでスイッチを切り、事なきを得た。
※上記事例は、いずれもフィクションです。

このような事故を防ぎ、安全を確保するためには、作業者が作業を完了し現場を退出するまで、確実にエネルギー源を遮断し続けることができる手段が必要です。その手段が、ロックアウトなのです。

ロックアウトシステムの手順

ロックアウトステーションへのアクセス

ロックアウトステーションには、複数の作業者が入場する時に使用するハスプと、作業者用のパドロック(セフティ)が設置されています。また、インターロックプラグの誤挿入を防ぐ、プラグロック用スライドプレート(KEY収納タイプ)を取り付けています。

  • ◎ロックアウト用パドロック、ハスプは別売りとなっております。

ロックアウトステーションのご紹介

1インターロックプラグを抜く

オレンジ色のインターロックプラグを抜き、電源を遮断します。

2収納KEYを取り出す

プレートがスライドし、隠れていたKEYが取り出せるようになります。

3パドロック(セキュリティ)を開錠する

扉開閉用パドロック(セキュリティ)施錠を開錠します。

連結棒をずらしてカバーを開け扉開閉用パドロック(セキュリティ)とKEYを収納します。

作業中を知らせるためのプロセス

4インターロックプラグをロックアウトする

インターロックプラグのスライドプレートロック穴にハスプを掛けパドロック(セフティ)で施錠します。(ロックアウト完了)

作業者以外の入場を防ぐために、内鍵をかけてから作業にかかります。

ハスプにあるパドロック(セフティ)によって入場中であることが確認できます。

退場

インターロックプラグのロックアウト(パドロックとハスプ)を解除してステーションに戻します。ステーション内のパドロック黄(セキュリティ)を取り出し扉を閉め施錠します。スライドプレート内にパドロック(セキュリティ)のKEYを収納し、インターロックプラグをさします。これらの動作により、場内の人員の有無を確実に把握でき、判断ミスを防ぎます。

  • 写真はスライド扉タイプです。
  • ◎エネルギーの遮断箇所が複数ある場合は同一キー(KA)仕様のパドロックを使用してください。その際はロックアウトの手順(見える化)についてご相談ください。
  • ◎ロックアウトシステムの手順内容を明示したマグネット標識も別途作成できます。(オプション)
法令によるきまりは?
米国
OSHA(米国労働安全衛生庁:Occupational Safety and Health Administration)
「危険な動力源の制御(ロックアウト・タグアウト) 1910.147」で次のように規定。
“雇用者は作業者を守る目的で適切なロックアウト器具やタグアウト器具を使用して、予期せぬ動力が入り作業者が怪我をしないようにしなければならない。”
日本
労働安全衛生規則 第107条(掃除等の場合の運転停止等)抜粋

第一項:機械の掃除、給油、検査、修理又は調整の作業を行う場合において、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、機械の運転を停止しなければならない

第二項:機械の運転を停止したときは、当該機械の起動装置に錠を掛け、当該機械の起動装置に表示板を取り付ける等同項の作業に従事する労働者以外の者が当該機械を運転することを防止するための措置を講じなければならない